リハビリ職&フルタイムワーママの職場の選び方
なんと臨床経験は13年目になってました。あ、でも三回も育児休暇取得してるから実質はそんなでもないか。臨床経験13年の中で今まで転職は2回しました。今の職場(3つめ)になり大成功でした。現在の職場はとっても働きやすいです。そんな私の職場選びのエピソードです。ワーママの職場選びや、作業療法士をはじめとしたリハビリ職の職場選びの際のお役に立てれば嬉しいです。
今までの職歴
①1年目~ 回復期365日リハビリ病院
②4年目~ 回復期&維持期の病院
③9年目~ 療養病院(現在)
転職を2回した理由
1回目の転職理由は『給与が安い!』という事を知った
盆も正月も関係なくみっちり365日のリハビリ提供をし、日祝日出勤なんて当たり前。また業務終了後、連日の勉強会や休憩時間にはケーススタディしながらの昼食…新卒OTとして『こんなものなのかな?』と疑ってませんでしたが、3年目になり周りに目を向けれるようになり気付きました。
『…給与安いし激務すぎるやん!』どうりで、ある程度 経験積んだセラピストは在宅訪問分野へ流れていくはずだ。3年目の冬、情報収集し少しお給料のいい病院へ転職しました。
2回目の転職理由は『勤務形態&休日&人間関係』
②の病院は通勤時間も短くなり、勉強会の数も減りました(といっても月に1~2回はある)。なによりお給料が少し増えたことがうれしかったです。
…がなんと、セラピストにしては珍しい早出・遅出・夜勤があったのです。結婚し子供を出産してからはなかなかこれが難しい!夜勤はしないにしても、早出&遅出は辛い。そして休みの数は①の病院より多いのにかなり制約があり、希望日に休めない。しかも、有給もなかなか使わせてくれない。とどめに役職男性たちからのマタハラ…我慢できませんでした。こんなところ育休終わったら辞めてやるーーーー!と未練なく退職。
作業療法士としての職場選びの優先順位…?
…と新卒OTの時は思っていました。この時の考えに沿って初めに選んだ病院は『経験を積む』という部分に焦点を当てれば間違っていなかったです。だけど家族ができると違うんですよね。
フルタイムワーママとしての優先順位
やっぱり子供が一番になりました。本当はお金も譲れないんですが、しいて言えば休日や時間がほんのわずかに上になりました。これも絶対的1位の子供のためです。
転職して気付いたこと
リハビリの仕事ってめっちゃ平たくいえば『Drの指示箋をもらってリハビリメニュー考えて提供する。』ということだから、結局どこに勤めても一緒なんです。指示箋さえあればリハビリできるし、どんな環境でもセラピスト自身が対応すれば出来る仕事でした。
だったら、条件のより良いところに勤めたほうがいいじゃん!
ワーママが職場選びで注意しなければいけないこと
休み&勤務時間
まず日祝は必ず休みの所を探します。あたりまえですが日祝は保育園は預かってくれません。子供会などの町内の活動は日曜日がメインです。
次に自分の希望する日に休みが取れるのか?という事も重要です。保育園行事は土曜日が多いですし、小学校の授業参観や個人懇談会や音楽会はド平日です。
子供がいる方なら急な熱発やインフルエンザなどの感染症で登園が出来なくなることが必ず経験があると思います。出勤して、さぁ仕事するぞ!ってときに『まめ先生!保育園からお電話です。』の恐怖の保育園コール…(みんなからの「え?もしかして帰る?帰るんちゃん?」の視線を感じながらの電話対応が辛い)
ワーママはとにかくイレギュラーな休みを取ることがあるので、休みを柔軟に変更することが出来ると助かります。(例:急遽、今から帰りますがその分土曜日の休みを今日にあててください!土曜日は出勤します!)さらに言うと半日勤務が可能なところがBESTです。一日分の休みを半日勤務×2で休むことが出来ればさらに自由度が増します。
…と今まで自分の都合ばかりつづりましたが、もちろん患者様・業務・職場の方々へ迷惑をかけないようにしなければいけません。まめは万が一、欠勤する場合を考えて訪問分野は避けました。お給料は良い傾向にありますが自分が休んだ場合の代わりのセラピストはそう簡単に替えが利かないんじゃないかと思ってです。
また回復期や包括の分野の在宅支援を積極的に取り組む場合は、カンファレンスや住宅訪問などあります。多職種や多くの関わりを持つ=急遽休んだ場合の影響が大きくなります。
移動時間
保育園の送迎や、朝の用意の忙しさを考えると1分1秒も無駄にできません。お迎え後の耳鼻科の通院なんかも大変ですよね。そのため自宅と保育園と職場の移動距離は極力、短いほうがいいです。
お給料
もちろん多いに越したことはありません。ただ現在のリハビリ業界の傾向としては平均年収400万円台から300万円へ向かう流れな気がしています。少子高齢化が進み、国が抱える医療費の負担はすさまじくどんどん医療点数は下げられるのではないでしょうか。私たちセラピストは単位数=給与ではありません。給与や医療費の仕組みについての記事はこちらを。
mamenihatarakuot.hatenablog.com
その他
医療職は日々知識のアップデートが必要な職業です。ですが、業務終業後に連日の勉強会、研究、統計、抄録作成は出来ません。私たちワーママは業務終了後から子供の寝かしつけの時間までもう座る暇はないといっても過言ではありません。なので業務終了後の勉強会、飲み会などの頻度の確認は必ずしましょう。勉強は気合があれば一人で出来ますしね。便利な時代です。なお、書籍費や勉強会費用も勤務先が負担もしくは一部負担してくれるかの確認も必要です。医学書は高い。
まとめ
まずは働く目的、優先順位を明確にします。これまでまめの考えを書きましたが優先順位は人それぞれです。もしもパートナーが家事育児に協力的で時間的拘束が低い場合や、両親や義両親のサポートがあると優先順位が変わると思います。仕事に気持ちよく前向きに取り組むためには、プライベートの充実が必要です。子供との生活、家族との生活があるからこそ仕事も頑張れるのです。
すべてのワーママが働きやすい職場で生き生きと活躍できますように。